保険適用が広がったピロリ菌の検査・治療
胃がんをはじめとするいくつかの病気の原因とされ、その除菌治療の普及が胃がん予防の強化につながると期待されるピロリ菌ですが、かつては胃・十二指腸潰瘍など一部の病気に対して除菌治療を行った場合にだけ保険診療が適用されていました。
しかし2013年に行われた保険診療の適用範囲拡大に伴って、従来は適用外だった慢性胃炎についてもピロリ菌感染が原因であることが一定の条件のもとで確認されれば、除菌治療に保険診療が適用されることになり、今に至っています。
現在、日本人の2人に1人が感染しているといわれるピロリ菌に対して、除菌治療を受けやすい環境が徐々に整いつつあることで、ますます胃がんの患者数減少への期待が高まっています。